社会学者の研究メモ

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2011-05-01から1ヶ月間の記事一覧

『大卒就職の社会学:データからみる変化』一部サマリ

学部ゼミ生を抱える身として、サマリをいちおうメモ程度に。(一部の章のみ。)大卒就職の社会学―データからみる変化作者: 苅谷剛彦,本田由紀出版社/メーカー: 東京大学出版会発売日: 2010/03/20メディア: 単行本購入: 3人 クリック: 38回この商品を含むブロ…

『Stataで計量経済学入門 第2版』出版のお知らせ

日本で最初のStata解説書であった第1版の出版(2007年)から4年が経ちました。その間、Stataはversion 11まで更新されており、コマンド体系も少なからず変更されました。第1版では掲載できなかった内容も多く、第2版の出版を企画して1年あまり、ようやく世に…

(非計量さん向けの)統計学の話:誤差編

今回は「誤差」編です。誤差について説明するためには、どうしても「観察(observation)」の次元に話を差し戻す必要があります。前回に引き続いて「年収」を説明するための観察をする場面を考えます。次のように考えてください。 年収の観察値 = 性別 + 年齢 …

(非計量さん向けの)統計学の話:バイアス編

(今回はですます調でいく。いや行きます。)まずは、私の後輩や知人たちが書いた本です。↓エスノメソドロジー―人びとの実践から学ぶ (ワードマップ)作者: 前田泰樹,水川喜文,岡田光弘出版社/メーカー: 新曜社発売日: 2007/08/03メディア: 単行本(ソフトカ…

質的研究と量的研究について

とある出版企画でそういうお話を書かなければいけないので、社会学におけるいわゆる「質的研究」と「量的研究」の区別についてメモを書いておく。結論から言うと、次のように考えるとミスリーディングである。つまり、「まずある<理論>があって、それを<…