社会学者の研究メモ

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2006-09-01から1ヶ月間の記事一覧

レストランで食後に寝ころぶ---社会学で説明する(4)

田舎社会学シリーズその4。「田舎の人は公共の場であるレストランでも、食後に寝そべる(座敷に通された場合)」。私、田舎の伯父さんが数人いたのですが、たしかに食べた後は決まって寝っ転がって、そのうちいびきをたてて昼寝してましたね(女性はそのあい…

女はパンチパーマの伸びたようなパーマをかける--社会学で説明する(3)

田舎嫌い分析シリーズの続き。「何かあると、女はパンチパーマの伸びたようなパーマをかける。」「何かあると」のところはよく分かりませんが、「パンチパーマの伸びたようなパーマ」とは、おばさんパーマのことだろうか。たしかにいるなあ。どうしてだろう…

18世紀のパラサイト・シングル

今回も時間がなかったので別の話題でお茶を濁します。家族のかたちと経済のかたちというのはなかなか緊密に連動するものです。その一つの例が、「独り立ちするのが難しい環境では子どもは晩婚化し、親のもとに長くとどまる」という仮説です。核家族社会の場…

イトコがいない子どもたち

田舎の社会学をやっていると自分が田舎モノであることがはっきりしてきた...なんだかな〜。というわけだからでもないんですが、今回も別の話題。少子化というのは、きょうだい数の減少でもあります。そしてきょうだい数が減るということは、イトコも減るとい…

玄関から出入りしない---社会学で説明する(2)

今回は「田舎では玄関から出入りしない」がテーマ。そういえば私の実家もそうでした。10年以上住んでいて、玄関から出入りしたのはたぶん数回...。ほとんどは裏口から出入りしていました。玄関を使うのはお客様だけでしたね。さて社会学的説明。というか社会…

「家の鍵をかけない」---社会学で説明する(1)

「PASORU'S WEB SITE」というウェブページがあります。この方のサイトはいろんな意味で面白い資料なんですが(ドラマにもなったらしいです)、当ブログでは、ここに書いてあることを社会学的に解説する、という試みを開始します(と宣言)。私は社会学者。社…

「少子化論争」(3)

完全に公平な世界というのは不可能です。たとえば人間と人間の出会いは多くの場合ランダムなものにならざるを得ません(偶然の出会いを美化するロマンティックラブ・イデオロギーはこの「不当」な宿命を正当化するものです)。その限りで、出会いとそこから…

「少子化論争」(2)

どの制度設計でもそうなのですが、制度設計は重んじる価値観によって全く変わってきます。おおざっぱに言えば、価値観とは次の三つです。(1)平等(結果平等と生存権)を重んじる立場 (2)公平(機会平等)を重んじる立場 (3)豊かさ(全体の経済成長、効率)を…

「少子化論争」(1)

いや〜展開が早いので(?)ついていってないです。したがっておなじみの「頭の整理」です。第一段階:「少子化が進んでいるマズい!」という空気が流れる。(なぜマズいのかはいまいち不明なまま。) 第二段階:「少子化の原因は男女共同参画の遅れだ!(女…

家族社会学会の感想と反省

先日(9月9日〜10日)行われた第16回日本家族社会学会(上智大学)。ふたつ報告してきました。(1)最初の報告はUC Irvineの不破麻紀子さんとの共同報告。 ・タイトル:「家事分担に対する不公平感の国際比較分析」。 ・要旨:「妻が感じる家事分担の不公平感…