社会学者の研究メモ

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祝増刷

制度と再帰性の社会学 (リベラ・シリーズ (8))

制度と再帰性の社会学 (リベラ・シリーズ (8))

ハーベスト社の社長さんから連絡があって、近いうち増刷されるそうです。過去に書いた文章というのは、なんとなしに恥ずかしいものですが、いろんな方からお褒めの言葉をいただいている本ですので、少しは自信を持っていいのかもしれません。誤植もできるだけ修正されるように頼んでいます。

内容はこんなかんじです。「経済学は合理的個人から出発して制度の成り立ちを考える。社会学は個人は常に制度に投げ込まれたところから出発する、と考える。」「近代社会の階層は制度じゃなくて制度の結果。」「記号論ってもう古くないか?」「近代社会の再帰性は飽和している。」などなど。ピンとくる話がありそうなら、ぜひ読んでみてください。

ちなみに経済学の話は出てきますが、新制度派(ミクロ)を中心に解説しているので、マクロ経済学は登場しません(そんな話できませんし)。