社会学者の研究メモ

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学部ゼミ(6.18)

3、4回生合同でレクチャー。テーマは経済問題の基礎知識。会社組織、株式市場、景気、インフレ・デフレ、雇用問題などをざ〜っと説明。たまにゼミでもレクチャーやるんですが、経済学や経済問題へのリクエストがたまに来ます。授業ではあまり学ぶ機会がなかったんだと。

こういう知識って、経済(系)学部以外だとそもそもあまり講義がないし、たとえ「経済学入門」のような講義があってもミクロ経済学の教科書の数章分で終わって「やっぱり経済学は(数字ばっかで)つまんない〜」となったり、そうでなければ教員の趣味で「戦後日本経済史」(しかも妙にマル経っぽいの)になっちゃったりで、驚くほど学生が身につけてないんですよね。それじゃあ社会に出て困るだろうと思います。

経済学に限らず、授業を自分の趣味でやっちゃって、必要な知識を学生に伝えてない教員がいますが、いまどきの学生はそれじゃ不満だろうなあ。昔は大学の授業なんてそんなもんだとみな思っていたものですが。

私が一年生の時に必修だった「社会科学概論」なんて、ローマ帝国の「武装自弁」の話から始まりましたからね。ここまでくると、「古き良き」というよりは...。昔の大学の先生なんて、きっとお気楽な商売だったんでしょう。