社会学者の研究メモ

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Max OS X Lionで日本語LaTeX環境

※若干修正しました(追加ファイルやbib、bstファイルの置き場所)。

OSをLionに変えてLaTeX環境も再構築したとき、少し手間取ったのでメモしておきます。私自身「ど」のつく初心者ですので、初心者がひっかかりやすいところを少しカバーできていると思います。詳しい情報は奥村先生の関連サイトにもあるので、そちらをみていただければ。

以降は、MacTeX(2011)+TeXShopという環境です。

  • Ghostscriptをインストール。
  • MacTexをインストール。非常に重いファイルなので、ミラーサイトを適宜利用。
  • インストールされたら、Applicationフォルダに「TeX」というフォルダができていて、そこに(おそらく)最新版のTeXShopが入っています。
  • TeXShopの設定は以下のとおり。(最初に「設定プロファイル」を「TeXShop標準」にして、そのあとで文字コードutf-8に変更しておきます。残りは図のように。)




いちばんややこしい「内部設定」については、「TeX+dvips+distiller」のLaTeXの部分を「simpdftex platex --mode dvipdfmx --maxpfb --extratexopts "-file-line-error -synctex=1"」に、BibTeXエンジンを「pbibtex」に書き換えるだけだと思います。

自前のファイルは以下のフォルダに置くといいでしょう(参照)。

「~」はホームフォルダを意味します。Lionになってから「Library(ライブラリー)」フォルダは不可視になっていますが、optionキーを押しながらFinderメニューの「移動」をクリックすると見えるようになります。

これで基本的に動くはずですが、UpTeXなど他環境から移行する場合、いくつか留意点が。

  • TeXShop文字コード設定がutf-8になるので、以前のTeXShopで作成したソースファイルがs-jis等である場合、utfに変換してから表示させます。(Jeditなどを使えば簡単に変換できます。)ついでに、円記号の場合、バックスラッシュに変換しておきます。
  • 実はよく分かっていないのですが、日本語を含むbibファイルやスタイルファイルの文字コードs-jis等の場合、これらもutf-8にしておいた方がいいような気がします。(実際、bibtex関連のスタイルファイルの文字コードs-jisだったときbibアイテムの出力にトラブルがありましたが、スタイルファイル自体をutfに変換したら直りました。)
  • 邦語文献管理にBibCompanionを使っている人は多いと思いますが、以前にs-jis等で作成したbibファイルをそのままBibCompanionで読み込もうとしてもエラーが出ます。このときは、bibファイルをutfに変換するとき、最初の方にあるエンコーディングの指定を「textencoding = {4}」に変更してからBibCompanionで読み込んでください。

[改訂第5版] LaTeX2e 美文書作成入門

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