社会学者の研究メモ

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情報旧世代

一時期、"ケータイ世代はPCを使えない下流"とする「ケータイ族下流説」が話題になったが、もちろんそんなことはない。「PCではなくケータイでレポートを書いて提出する学生も多い」(某大学講師)という話もある。ただしそれはPC用キーボードをまったく使えないというわけではなく、単純にケータイに慣れ親しんでいるため、いわゆる"親指入力"のほうが速く処理できるからなのだそうだ。ケータイネット世代も社会人になれば会社ではPCを利用するが、プライベートではやはりケータイを利用すると聞く。「使えない」のではなく「使わない」のだ。逆に最近では、「PC世代こそケータイを使えないのが問題」という論調のほうが強まってきている。(「ケータイネット世代のきもち」

どうなんでしょうねえ〜。私なんかは、「PC世代」として、かなりかたくなに「ケータイ族下流説」を信奉しています。実際、「サンプル一人」じゃなくて信頼できる実証でケータイ派とPC派の差を論じている論文を読んだことがあるし。もちろん別に上記記事を批判しているわけではないです。職業ジャーナリストが、いちいち信頼できる情報に基づいて記事を書いてたら市場から淘汰されちゃうのだし。

さて、エセ社会学者のように思われるのをいとわずに情報技術に対する態度で世代分類してみると、次のようになるでしょうか。

  1. 非情報化世代:いわゆるIT機器になじみがない世代。
  2. UNIXワークステーション世代:よく知りませんが、パンチカードとかタイムシェアリングといった言葉に反応する世代?
  3. PC世代:パソコンでNiftyPC-VANなんかのパソ通を楽しみ、その後インターネットの普及を目の当たりにしてきた世代。
  4. 携帯世代:それ以降。親指入力が苦にならない世代。

こういう(テキトウな)世代分類が、どういった態度に表れているかを考えてみると...。ワークステーション世代とPC世代の見分け方としては、これがいいか?

  • 意味もなくOSのアップデートをしたがるのがPC世代。動いているシステムをいじらないのがワークステーション世代。

システムへの信頼の度合いでしょう。PC世代にとってはPCは家電のように故障しないのが前提だし。PC世代と携帯世代の違いのわかりやすい指標は、最近の話では、これか?

  • mixiの「踏み逃げ」という言葉に違和感を感じたのがPC世代。感じないのが携帯世代。

実際mixiの文化って、旧世代(PC世代)の私からすれば気持ち悪いもんなあ。行間がやたら長い文章とか。同じくPC世代とそれ以前だと...。

  • 有用な情報のないブログ記事に違和感を感じるのがPC世代。感じないのが携帯世代。

私も、「眞鍋かをり」のブログがアクセストップになる状況が最初は理解できないでいました。「え? なんか有用な情報が書いてあるの?」って思ってた。時間がたって、「ああ、読む側がほんわか癒されたりすればそれでいいのか」ということがわかりました。(新世代からすればこういう感覚の方がむしろ理解できないでしょうが。)これと関連してもう一つ。

  • オフトピに敏感なのがPC世代。どーでもいいのが携帯世代。

とはいえ、癒し系のブログのコメントではオフトピもなにもないですが。

ソーシャル・キャピタルの話はまだ整理できていません〜。遅くても月内には...。