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社会学者の研究メモ

はてなダイアリーから移転しました。

院ゼミ(6.16)

今日は自分で報告しました。院ゼミも参加人数が増えてきたので、ぼちぼち場所を変えるかな〜。

Miller McPherson, Lynn Smith-Lovin, and Matthew E. Brashears, 2006, "Social Isolation in America: Changes in Core Discussion Networks over Two Decades, American Sociological Review, 71:353-375.

すご〜く短く言えば、「アメリカでは1985年から2004年にかけて、大事なことを相談する相手が約3人から約2人に減っちゃったよ!」という論文。20年で一人減るってのはなかなかにショッキングな結果だったらしく、分析した後で「この調査結果は信用できるか?」ということをあれこれ検討しているというある意味変わった論文ですが、やはりどうもホントに減っているらしいです。調査法は「具体的な人を想起してください(5人まで)」という調査法(いわゆるname generator)。

著者も最後の方で書いているけど、今回は調査されなかったネットの普及の影響もあるのかもしれません。「大事なことを相談する(discuss important matter)」ということの意味はひとそれぞれでしょうが、なんか困ったらとりあえずGoogle、という人が増えているはず。それ以外のパーソナルなことについては、何人も相談相手いらないわけだし。

個人的には、「インフォーマル・ネットワークが廃れている」ってそれほど深刻かなあって思います。社会保障を政府に頼らないアメリカでは大事なのかもしれないけど...。