社会学者の研究メモ

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怖いものをみた

『少子社会日本:もうひとつの格差のゆくえ』

研究というのは、科学的にやらないとやっぱり怖い目にあうものだ...。

著者の方は学会にちゃんと出席され、報告されていることは評価できる。えらそうですみません。だからちゃんと(というか最低限)実証しようと思えばできると思うのですが、「ゆうちょうにやってたらこのネタ、先を越されちゃうよ」という強迫観念があるんでしょうか...?

だからこのタイプの才能を活かすには、こういう風にしたらいいと思う。やっぱりこんな状態で出版するのはまずいので、ウェブサイトなんかに

  • 仮説番号1:少子社会日本:もうひとつの格差のゆくえ(発議者:誰それ)

みたいに仮説リストのページを作る。この仕事は学会がやる。で、その後の実証は自分でやってもいいし、他の人がやってもいい。この場合だと仮説を提議したという功績も残る。かの本の著者の方なんか、いくつも提議できるから、学問の発展に貢献できる。しかも公平。

以上発議者Tでした。