社会学者の研究メモ

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社会学者への不満

社会学者への不満

社会学者の物言いへの不満として、「どうして最先端の状況について語りたがるのか? そんなものを追いかけるより、今そこにある最大の問題への処方箋を考えてほしいのに」という思いを抱いて10数年。ひょっとすると「別に、世の中をよくするための学問してるわけじゃないし。自分が興味を持っていることについて研究してるだけだよ」なのかもしれないけれど、なんだか釈然としない。

基本的に同意。しかし一つ間違っている。「最先端の状況について語りたがる」社会学者は、少数派。大半の社会学者は地道に調査・研究をやっている。

にしてもこの文章、よく書けている。

どうだっていいことではあっても、ムカつくのはわかる。わかるけれど、その個人的な思いが仕事の優先順位とくっついているように見えるから、疑問を感じるのです。

ここなんか、私も少数の(しかし妙にプレゼンスの高い)「社会学者」さんたちに感じる違和感をうまく代弁している。

あとこれは余計なことかもしれないが。「最先端の状況について語りたがる」社会学者は、ほとんど例外なくメソッドの訓練を受けていない。だからその文章は「検証不可能」なものになる。つまり科学ではない。だから彼らは学者ではない。この当たり前なこと、ふと確認しておきたくなった。