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社会学者の研究メモ

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支持政党

社会学

小泉政権以降政党支持の構造が変わったとよく言われているような気がするが、実際正確にどう変わったかよくわからないので、自分で調べてみた*1

まずざっくりと言うと、日本人の支持政党選択を規定する最も大きな要因は圧倒的に年齢(若い人はほとんど無党派)。それから収入・都市度などが少しずつというかんじ。

全体的に2000年以降の目立った変化としては...

  • 無党派層が減って自民支持、民主支持が増えた。
  • 2003年の田舎では、とうとう自民支持>無党派となった。
  • 田舎だと自民支持が特に増えたが、都会で民主支持が特に増えた、というわけではない。

私自身は政党の最大の機能は意見縮約(論点を整理して単純化すること)にあると思うので、二大政党制が好ましいと思う。しかし民主はデータから見ても迷走気味。都市区分(田舎=10万人以下、都市=10万人以上〜14大都市未満、大都市=14大都市)と年齢区分(10歳刻み)で日本人を区分すると3×7=21グループに分けられる。この分け方で、自民支持は最低グループで7〜8%(都市度を問わず20代)、最大が43%(田舎の80代)。これに対して民主は最大でも7%(最低2%)である。要するにどのグループにも積極的支持者がいない。実際の選挙では一票の格差(農村地域への票のウェイト付け)で不利になっている可能性は無視できないかもしれないが、小さいと見るべき。そもそも支持者が全地域的・全年齢的に少ないのだ。

無党派層の取り込みなんか狙ってないで、もっと底上げしないと未来がなさそう。

*1:The Japanese General Social Surveys (JGSS) are designed and carried out at the Institute of Regional Studies at Osaka University of Commerce in collaboration with the Institute of Social Science at the University of Tokyo under the direction of Ichiro TANIOKA, Michio NITTA, Hiroki SATO and Noriko IWAI with Project Manager, Minae OSAWA. The project is financially assisted by Gakujutsu Frontier Grant from the Japanese Ministry of Education, Culture, Sports, Science and Technology for 1999-2003 academic years, and the datasets are compiled with cooperation from the SSJ Data Archive, Information Center for Social Science Research on Japan, Institute of Social Science, the University of Tokyo.