社会学者の研究メモ

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Wordの何がよろしくないか

今日のはかなりテキつくり文章。(場合によっては消します。)しかしまあ今後の期待を込めて。

ユーザの傾向を含めてWordで作成された文書の悪口を言わせてもらうと...。

  • できあがり文章の見た目が汚い。
  • 機種依存文字ばっかり...。
  • 余計なお節介設定。

...あたりが気になりますが、まあこういうのはさておいて、学者として言いたいことは、やはりWord(と言おうかワープロ文書といおうか)で書かれた文章は「構造化されていない」ことが多い、ということ。

文章の構造化というのは、要するに文書のあらゆるところにメタ情報がくっついているということです。この部分は「見出し」、この部分は「段落」、この部分は「引用」...というふうに。(ちなみに「メタ」とは「〜について」といった意味。)

基本的にウェブページの構成要素にはすべてこのメタ情報が付与されています。ですから、基準に合致したウェブページをつくるときには、必然的に文章の構造について明確に意識することになるわけですね。

対してWordで文章を書くときは、こういった構造を意識しなくても漠然と書けてしまう。そのせいでしょうが、Wordで書かれた文章はなんだかとりとめがなくなってしまう。それでも書き手の頭に「文章を構造化させよう」という漠然とした意識があると、今度はそのメタ情報を字の大きさ・フォント・行間などの見た目に関する要素で表現するしかない。そして、せめて「見出し」なら見出しで見た目を統一してほしいところだが、たいていのWord文章はそうなっておらず、メタ情報を効率的に把握できないことが多いのです。

そういう理由もあって、以前学生のレポートをhtmlで書かせたことがあります。「見出し(h要素)」「段落(p要素)」「引用(blockquote、cite要素)」「強調(em要素)」などを明確に定義しているhtmlは、まさにレポートに最適。しかし...結果は惨敗。スタイルシートは別に用意していたのに、色(color)は付けるは、意味無く改行(br)による空白を入れるは...。なんであんなに改行が好きなんでしょうか彼らは...。

まあ、一因には大学の情報リテラシー教育のレベルの低さもあるんですけどね。(←これこそテキつくりか。)

...といいつつ、先日私、学部のリスト宛に来たメールに「返信」したらリスト参加者全体に送り返してしまった...。恥ずかしいミス。だけどさあ、一方向的な連絡メールをリスト経由で送ってるんだから、「Reply to」のアドレスが差出人じゃなくてリストになってるなんてふつう思わないじゃんか〜。事務の方々、「Reply to」は差出人アドレスに設定お願いします。(ここ見てたらお願い。)