社会学者の研究メモ

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反社会学?

ウェブサイトの方社会学批判を期待して読んでみるが...違いますね。社会学者がちっとも批判されてませんもん...。

これは分類するとすれば、昔からある「リサーチリテラシー」談義です。(tkenichi氏のブログに書いてある著作の方の感想にも、「やはり統計おちょくり系が一番の真骨頂」とある。)リサーチリテラシー論ってのは、いい加減な実証研究を事後的に批判するので、面白い割に、まあお気軽に書ける。谷岡一郎氏の『「社会調査」のウソ』赤川学氏の『子どもが減って何が悪いか!』くらいになると「よく調べられたものだ」と感心しますが。「反社会学」の方も、素人イタリア人にしては面白いです。フツーの社会学の教科書を読むくらいなら、こちらから先に読んだ方がよいかも。

類似本としてはジョエル・ベストやダレル・ハフのものがあります。「反社会学」の方が時事的問題を扱っている分役に立つかな。しかし「パロディ」だというのなら、「偽首相官邸」水準を期待したくもある(最近更新されたの知ってました?)。マッツァリーノ氏ならやれるかもしれない。

さて、もっと骨のある社会学批判なら、太郎丸博氏のブログの方がお薦めです。骨がありすぎて疲れるかもしれませんが。