社会学者の研究メモ

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イトコがいない子どもたち

田舎の社会学をやっていると自分が田舎モノであることがはっきりしてきた...なんだかな〜。というわけだからでもないんですが、今回も別の話題。

少子化というのは、きょうだい数の減少でもあります。そしてきょうだい数が減るということは、イトコも減るということです。

単純に考えて、イトコの数は、「親のきょうだい数×子ども数」ですから、出生数が全て5人のときにはイトコは20人います。これが2人のときは、たったの2人。1人のときは...0です。イトコいません。なんか寂しい気もします。もちろん交叉イトコ婚は成立しません。(ちなみに出生数が10人のときはイトコ数が90です。交叉イトコが45人もいるので、結婚に困ることはない?)

自分自身の幼少時代を考えると、イトコの存在はすごく大きかったです。数限りなく一緒に遊んだし、親族だから安心ということでふつうの友だちとは遊べない夜も遊んだし、一緒に宿泊する機会も多かった。勉強教えてもらっていたこともあります。こういった資源が減るということは...どうなんでしょうね。微妙な影響はありそうです。でも致命的とまではいえないかな。イトコからの家事・育児・介護サポートを当てにする人はあまりいないでしょうし。