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社会学者の研究メモ

はてなダイアリーから移転しました。

計量分析

因果推論の社会学

前回の「関西計量社会学研究会」で、「計量社会学と因果推論」という主題でお話をさせていただいた。メモ代わりにそこで話したこと、その後に考えたことを書いておく。まず、上記研究会で話したことは、短く言うと以下のとおり。 最近は観察データの分析でも…

Motion Chart更新

各種Motion Chartがリンク切れしていて見られなかったので、やっと直しました。 出生率と女性労働参加 経済発展とグローバル化 社会支出と福祉寛容度 二酸化炭素排出量と一人あたりGDP ご確認頂き、不具合あればお知らせください。

社会学と因果推論

8月に入ってからのICPSR統計セミナー、ゼミ合宿、データクリーニング合宿、数理社会学会という怒涛のイベント+出張シリーズが一段落したので、ひさびさに更新します。先日行われた第56回数理社会学会の新規会長(近藤博之先生)の講演のタイトルは、「ハビト…

『統計学が最強の学問である』感想

読みました! 自信をもって学生にお勧めできる本であると思います。統計学が最強の学問である作者: 西内啓出版社/メーカー: ダイヤモンド社発売日: 2013/01/24メディア: 単行本(ソフトカバー)購入: 11人 クリック: 209回この商品を含むブログ (126件) を見…

マルチレベル分析の使い方

社会学研究者やその近接分野の研究者から、いわゆる「マルチレベル分析」についてよく似た質問をよく受けるようになったので、簡単な見解を示しておくことにする。心理学や社会学でマルチレベル分析と呼ばれている分析方法は、基本的には変量/混合効果モデ…

マルチレベル分析のハイブリッド・モデル

阪大の社会学界隈で、マルチレベルデータについてしばしば「ハイブリッドモデル」と呼ばれているモデリングの手法が実践されていたので、下記に目を通してみた。(以前読んでいたのだが、今回改めて。)Fixed Effects Regression Models (Quantitative Appli…

調査観察データの特徴に関する若干の誤解

以前書いたサンプリングについての記事では、「単純ランダムサンプリングが基本で、他のサンプリング方法はそのバリエーションだ」というよくある整理(誤解)が、サンプリングについての理解を妨げていることを論じた。今回は、「パネルデータは横断データ…

説明と選抜:統計学における2つの「関心」

社会学者や経済学者にとって、統計学をベースにした計量分析とは、何かを因果的に説明する道具であるという側面がある。賃金を学歴で説明するというとき、それは他の条件が同じで学歴が変化したときの賃金の変化量を推定する、という意味である。(記述的な…

マルチレベル分析の解説資料

twitterをみてて思いましたが、いわゆる「マルチレベル分析」についてはいろいろ誤解もあるようです。7/10の「計量分析手法研究会」(@立命館大学朱雀キャンパス)で報告した解説資料を置いておきます。(学会の報告資料ではないので参考程度ということで。…

「統計オタク」の分析はつまらない?

実践としての統計学作者: 佐伯胖,松原望出版社/メーカー: 東京大学出版会発売日: 2000/01メディア: 単行本購入: 48人 クリック: 629回この商品を含むブログ (16件) を見る 第5章「統計の実践的意味を考える」(佐藤俊樹) 研究会に向けて、同じ社会学者が書…

Stataの予測値コマンド(3)

※本記事に一部加筆修正しました。(2012.7.4)Stata v11から、予測値の計算に新たにmarginsコマンドが導入されました。marginsはほぼすべての推定モデルに対応しており、確率や限界値など、柔軟なかたちでの予測値出力を可能にしてくれます。とはいえ、扱い…

図(だけ)で説明する回帰分析

分かっているようで意外と分かっていないのが回帰分析です。回帰分析の考え方をできるだけ図だけで説明した資料を作りましたので、適宜ご参照ください。「(ほぼ)図(だけ)で説明する回帰分析」(PDF)主な内容は、以下のとおりです。 説明変数と撹乱項の相関の…

固定効果とランダム効果の区別

混合効果モデルの話の続き。(引き続き少しテクニカルなので注意。)「固定効果とランダム効果」の区別については、いくつかの解説テキストやウェブサイトに記述があるが、どうもしっくりこないので私なりの解釈をメモ程度に書いておく。(より詳しくは7/10…

Stataでマルチレベル・モデル(2)

今回の内容は少々専門的なので注意。Stataで計量経済学入門 第2版作者: 筒井淳也,水落正明,秋吉美都,坂本和靖,平井裕久,福田亘孝出版社/メーカー: ミネルヴァ書房発売日: 2011/05/15メディア: 単行本購入: 2人 クリック: 4回この商品を含むブログ (8件) を見…

計量分析手法研究会のお知らせ

主に社会学や経済学の分野で使われている比較的新しい計量分析手法について、実際にその手法を研究で使っている研究者が、その根本的な発想、推定の仕組みなどから解説をする研究会を開催します。研究内容ではなく、あくまで「手法」に関する研究会です。手…

(非計量さん向けの)統計学の話:誤差編

今回は「誤差」編です。誤差について説明するためには、どうしても「観察(observation)」の次元に話を差し戻す必要があります。前回に引き続いて「年収」を説明するための観察をする場面を考えます。次のように考えてください。 年収の観察値 = 性別 + 年齢 …

(非計量さん向けの)統計学の話:バイアス編

(今回はですます調でいく。いや行きます。)まずは、私の後輩や知人たちが書いた本です。↓エスノメソドロジー―人びとの実践から学ぶ (ワードマップ)作者: 前田泰樹,水川喜文,岡田光弘出版社/メーカー: 新曜社発売日: 2007/08/03メディア: 単行本(ソフトカ…

質的研究と量的研究について

とある出版企画でそういうお話を書かなければいけないので、社会学におけるいわゆる「質的研究」と「量的研究」の区別についてメモを書いておく。結論から言うと、次のように考えるとミスリーディングである。つまり、「まずある<理論>があって、それを<…

サンプリングについてのひとつのお話

世論調査などでもしばしば「層化二段無作為抽出」という言葉を目にする人は多いのではないだろうか。この手続を簡潔に説明することはなかなか難しいので、何度テキストを読んでもピンとこない、という人は意外に多いようである。その理由の一つは、「単純ラ…

OECDデータ講習会の告知

2月16日(水)に、立命館大学衣笠キャンパスにOECD東京センターの方をお呼びして、データについての講習会を行います。興味のある方は、チラシにある連絡先までご一報ください。(かなりの人数に対応できる予定ですが、万が一希望者多数の場合は、先着順にし…

Stataによる予測値のプロット(2)

logitシリーズの順序ロジットの場合です。sdlは性別分業態度(値が高いと保守的)。ちょっと気が進まない方法ですが、prgenというユーザ定義のコマンドを使うと簡単です。prgenはspostというシリーズに入っています。事前に"findit spost"をしてインストール…