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社会学者の研究メモ

はてなダイアリーから移転しました。

社会調査

調査観察データの特徴に関する若干の誤解

以前書いたサンプリングについての記事では、「単純ランダムサンプリングが基本で、他のサンプリング方法はそのバリエーションだ」というよくある整理(誤解)が、サンプリングについての理解を妨げていることを論じた。今回は、「パネルデータは横断データ…

質的研究と量的研究について

とある出版企画でそういうお話を書かなければいけないので、社会学におけるいわゆる「質的研究」と「量的研究」の区別についてメモを書いておく。結論から言うと、次のように考えるとミスリーディングである。つまり、「まずある<理論>があって、それを<…

サンプリングについてのひとつのお話

世論調査などでもしばしば「層化二段無作為抽出」という言葉を目にする人は多いのではないだろうか。この手続を簡潔に説明することはなかなか難しいので、何度テキストを読んでもピンとこない、という人は意外に多いようである。その理由の一つは、「単純ラ…

OECDデータ講習会の告知

2月16日(水)に、立命館大学衣笠キャンパスにOECD東京センターの方をお呼びして、データについての講習会を行います。興味のある方は、チラシにある連絡先までご一報ください。(かなりの人数に対応できる予定ですが、万が一希望者多数の場合は、先着順にし…

Stataによる予測値のプロット(1)

最近の論文では、回帰モデル推定後に予測値をプロットすることが多いようです。Stataで分析しているときにそれをやる方法についてまとめておきます。まず、連続量の説明変数による被説明変数の予測値の変化を見たい場合、Stataで最も簡単に直接グラフを出力…

社会調査法のテキスト

日本でも社会調査法のテキストブックは数多く出版されている。おそらく100冊は下らないのではないか。質の高いものも多く、そのなかでどれを選ぶのか、なかなかに悩ましい問題だ。講義で使うこともあって様々なテキストブックを眺めてきたが、私見では、下の…

計量分析におけるミクロとマクロ

このエントリは関心のない人は読まない方がいいかもしれません。(頭が痛くなるわりにそれほど重要な話でもないので。)計量分析の世界では、しばしば「性別」や「学歴」が個人レベル変数で、たとえば国の特徴を表す変数(「社会支出のGDP比」など)がマクロ…

Google Earthで国別データマップ

CIA World Factbookを使ったデータマップの作成アプリです。以前紹介したGoogle Motion Chartと同じく、プレゼンのキャッチに使えるかもしれません。(1)Google EarthをググってGoogle Earth、Google Earth Pluginを入手、インストール。(2)kmlfactbook.orgに…

アンケート調査にはスキルが必要です

トロントとは関係ないネタですが。社会調査や調査教育に携わったことのある人なら、調査票を作ることにはそれなりにスキルが必要だということを知っているはずです。調査スキルを持っていない人が作った調査票はしばしば深刻な欠陥を含んでいて、その結果得…

ICPSR統計セミナー

ICPSR国内利用協議会の統計セミナーで教えることになりました。私の分は9/17で、内容はマルチレベル分析です。そうそうたる講師陣の中で私だけ場違い感が否めませんが、「分からない人の気持ちが分かる」講師として努力してみようかと思います。加盟校の大学…

Ecological Fallacy

「日教組組織率と学力」の相関が話題になっているみたいです。 「日教組強いと学力低い」中山説、調べてみれば相関なし(asahi.com, 2008年9月27日) この程度の分析で「相関なし」と断言して数百万人に周知してしまう基礎学力のなさはいかにもマスコミらし…

社会調査の政策学:政府統計の商業利用

「ウィキノミクス」と改正統計法(大竹文雄先生)上の大竹先生のページにあるような「政府統計を学術研究者に公開することは全体の厚生改善に貢献する」という主張は、大学の調査関係者のあいだでは昔からよく言われてきたことです。現在、大規模なもの小規…