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社会学者の研究メモ

はてなダイアリーから移転しました。

もろもろお知らせ

年末も近づいてきましたが、いくつかお知らせです。 『パネルデータの調査と分析・入門』出版 パネルデータの調査と分析・入門作者: 筒井淳也,水落正明,保田時男出版社/メーカー: ナカニシヤ出版発売日: 2016/11/30メディア: 単行本この商品を含むブログを見…

「公共性」ノート:フレイザーの正義論

「公共性ノート」第三弾は、最初のノート(再分配か承認か)でホネットの攻撃対象になったフレイザーの論文から。中断された正義―「ポスト社会主義的」条件をめぐる批判的省察作者: ナンシーフレイザー,Nancy Fraser,仲正昌樹出版社/メーカー: 御茶の水書房…

新刊『結婚と家族のこれから』のお知らせ

拙著の新刊、『結婚と家族のこれから:共働き社会の限界』が6月16日に発売されます。Amazonでは書影も出て、予約をすることができます。長いスパンを視野に入れて、家族と共働き社会を相対化する視点から、その意義と限界について論じています。結婚と家族の…

『仕事と家族』重版

おかげさまで、拙著『仕事と家族』が重版になりました。仕事と家族 - 日本はなぜ働きづらく、産みにくいのか (中公新書)作者: 筒井 淳也出版社/メーカー: 中央公論新社発売日: 2015/05/22メディア: 新書この商品を含むブログ (26件) を見るまた、不動産協会…

『計量社会学入門』出版のお知らせ

企画開始から3年余、ようやく世に出ました! 基礎手法、分野別研究解説、用語解説など充実した内容です。計量社会学の全体の姿を把握できる数少ない本だと思いますので、ぜひ教科書、参考書等でのご活用を検討ください。計量社会学入門―社会をデータでよむ作…

『仕事と家族』Kindle版

おかげさまで(概ね)好評の拙著、『仕事と家族』(中公新書)のKindle版が出てました。仕事と家族 日本はなぜ働きづらく、産みにくいのか (中公新書)作者: 筒井淳也出版社/メーカー: 中央公論新社発売日: 2015/08/14メディア: Kindle版この商品を含むブログ…

「公共性」ノート:『公共性の構造転換』第五章

第二弾はお馴染み、第二世代フランクフルターの旗手、ハーバーマスの『公共性の構造転換』。公共性の構造転換―市民社会の一カテゴリーについての探究作者: ユルゲンハーバーマス,Jurgen Habermas,細谷貞雄,山田正行出版社/メーカー: 未来社発売日: 1994/06メ…

「公共性」ノート:再分配か承認か

某出版企画で「公共性(公共圏)」や「市民社会」について書くことになりました。いろいろ復習しなきゃならなくなりましたので、ノートを作っていきます。(ひっそり作っていくと飽きるのでいくつか記事にします。)第一弾はナンシー・フレイザーandアクセル…

研究会のお知らせ:「社会科学における因果性」(追記あり)

(23日に追記。)まだ全然席に余裕あるので、直前までメール待ってます!(懇親会は予約しちゃいましたが。)(8日18:00に追加情報あり。)下記の要領で研究会を開催しますので、お知らせいたします。報告タイトル:社会科学における因果性―現代科学哲学の観…

新刊案内『仕事と家族』

(5/16に追記)5月25日発売予定の新刊の案内です。ここ最近いろんなところで書いてきたことに、いくつか新しい論考を加えています。仕事と家族 - 日本はなぜ働きづらく、産みにくいのか (中公新書)作者: 筒井 淳也出版社/メーカー: 中央公論新社発売日: 2015…

因果推論の社会学

前回の「関西計量社会学研究会」で、「計量社会学と因果推論」という主題でお話をさせていただいた。メモ代わりにそこで話したこと、その後に考えたことを書いておく。まず、上記研究会で話したことは、短く言うと以下のとおり。 最近は観察データの分析でも…

今年度の目標(2015年度版)

あれから一年経ちました。まずは「2014年度の目標」を振り返って達成度合いを確認します。 新書の出版:校了! 5月に出版予定! 中公新書から、タイトルは『仕事と家族』(仮)です。 社会学テキストの出版:SY社の方(単著テキスト)、事態が進行せず。編集…

第58回数理社会学会

第58回の数理社会学会(日本女子体育大学)が無事おわりました。参加されたみなさま、おつかれさまでした。今回はセミナー(「傾向スコアを用いた欠測データ解析・選択バイアスの調整とその周辺」)に星野崇宏先生をお呼びし、シンポジウム(「幸福研究のフ…

USJI Weekで報告

USJIという組織が主催するカンファレンスで報告します。場所はワシントンDCの学振オフィス、9/8の10:30からです。部会は"Event 8: Women and Foreign Workers: New Stakeholders of Abenomics?"、私のタイトル(予定)は"When Equal Opportunity Law Fails i…

『立法学のフロンティア〈1〉立法学の哲学的再編』

共著者の井上彰先生よりいただきました。ありがとうございます。井上彰先生は「ハイエク立法理論の再検討」という章を執筆されています。田村先生からいただいたご本に引き続き馴染みのない分野ですが、しっかりと勉強していきたいと思います。立法学のフロ…

『子ども・子育て支援新制度』

著者の前田正子先生よりいただきました。ありがとうございます。2015年4月から施行される新制度が主テーマですが、各地自体の事例なども盛り込まれており、非常に読み応えがありました。改めて勉強させていただきました。みんなでつくる子ども・子育て支援新…

『SPSSによる応用多変量解析』

著者の三輪先生よりいただきました。ありがとうございます。SPSSでマルチレベル(SPSSでは「線形混合モデル」)やパネルデータ分析まで解説! いつもながら頭が下がります。SPSSによる応用多変量解析作者: 三輪哲,林雄亮出版社/メーカー: オーム社発売日: 20…

『なぜ日本の公教育費は少ないのか』

著者の中澤渉先生よりいただきました。ありがとうございます。まさにいま読まれるべき本だと思います。現在2章まで読みましたが、そこまででも納得できるところがたくさんありました。なぜ日本の公教育費は少ないのか: 教育の公的役割を問いなおす作者: 中澤…

『現代日本の「社会のこころ」』

著者の吉川先生よりいただきました。ありがとうございます。特に2章(「計量社会意識論の作法」)では、自分の価値関心からもいろいろ学ぶことがありました。現代日本の「社会の心」 -- 計量社会意識論作者: 吉川徹出版社/メーカー: 有斐閣発売日: 2014/06/2…

『保育の社会学』

著者の高倉弘士先生(本学非常勤講師)より頂きました。ありがとうございます。「保育運動」の研究というこれまであまり蓄積がなかった分野での論文を担当されています。保育の社会学:子どもとおとなのアンサンブル作者: 永久欣也,飯田哲也出版社/メーカー: …

『政治哲学6:政治哲学と現代』

田村哲樹先生が恵投くださいました。ありがとうございます。先日本学の井上彰先生とお話させていただいたときも、この分野は重要であるがなかなか踏み込みにくいなあと感じていたのですが、これを機にもう少しがんばってみようかと思います。政治哲学と現代 …

日本的働き方における「フレキシビリティ」の矛盾

シノドスに「男女雇用機会均等法では「共働き」を実現できない」という記事を掲載させていただいた。そこでは、育児期の制度的手当をし、採用・昇進(昇格)に際しての男女差別を排することで(従来の)男性的働き方に女性を引き入れようとしても、結果的に…

ISA Yokohamaで司会と報告

来週からの世界社会学会@横浜で、オーガナイザ(たぶん司会)と報告をひとつずつやります。参加者の方、会場でお会いしましょう。■セッション・オーガナイザ JS-61: Panel Data Analysis of Families Worldwide Thursday, July 17, 2014: 5:30 PM-7:20 PM, R…

今年度の目標(2014年度版)

あれから一年経ちました。まずは「2013年度の目標」の振り返りから。 テキストの出版:ひとつ(S社)の方は、いちおう9割型仕上げて原稿を預けることができました。もうひとつ(U閣)の方は、いちおう仮目次はできてます。(執筆はこれから。) 計量社会学の…

Motion Chart更新

各種Motion Chartがリンク切れしていて見られなかったので、やっと直しました。 出生率と女性労働参加 経済発展とグローバル化 社会支出と福祉寛容度 二酸化炭素排出量と一人あたりGDP ご確認頂き、不具合あればお知らせください。

科学における不正と発見

「あの件」については何も意見とか書いてなかったのですが(たくさんの人がたくさんの興味深いことを書いてくれているので)、ひとつだけ気になったことがあります。何かしらすごい科学的発見があって、その発見をした人が何らかの理由でその発見を露骨に不…

『社会調査のための計量テキスト分析』

同僚の樋口先生よりいただきました。ありがとうございます。最近KH-Coderを触るようになったので、この際きちんと計量テキスト分析を勉強したいと思います。社会調査のための計量テキスト分析―内容分析の継承と発展を目指して作者: 樋口耕一出版社/メーカー:…

『比較福祉国家:理論・計量・各国事例』

下記の本で、ひとつの章を執筆させていただきました。比較福祉国家: 理論・計量・各国事例作者: 鎮目真人,近藤正基出版社/メーカー: ミネルヴァ書房発売日: 2013/12/20メディア: 単行本この商品を含むブログ (5件) を見る担当したのは、 第II部 福祉国家の計…

Stata第2版ウェブサイト移転

都合により、『Stataで計量社会学入門[第2版]』のウェブサイトを移転しました。以降は下記をご使用ください。http://www.ritsumei.ac.jp/~tsutsui/stata_econ_2/Stataで計量経済学入門 第2版作者: 筒井淳也,水落正明,秋吉美都,坂本和靖,平井裕久,福田亘孝出…

明治大学で講演

日本社会学会の前日、明治大学(ジェンダーセンター)で講演します。 日時:10/11(金)、17:00(16:40開場)。 場所:リバティータワー16F1165教室。 テーマ:「国際比較のなかの結婚と女性労働」。 概要:世界の他の先進国とくらべたとき、日本の家族、結婚…

社会学と因果推論

8月に入ってからのICPSR統計セミナー、ゼミ合宿、データクリーニング合宿、数理社会学会という怒涛のイベント+出張シリーズが一段落したので、ひさびさに更新します。先日行われた第56回数理社会学会の新規会長(近藤博之先生)の講演のタイトルは、「ハビト…

関学大学院の講義で話したこと:社会学における計量分析の位置づけ

鈴木謙介先生の紹介で、関西学院大学院社会学研究科で4週にわたって講義を行った。さいわい受講者に恵まれ、ヘタな講義にもかかわらず、そこそこ実りのある授業ができたのではないかと思う。この記事では、そこで話をしたことを備忘録代わりに軽くまとめてお…

『統計学が最強の学問である』感想

読みました! 自信をもって学生にお勧めできる本であると思います。統計学が最強の学問である作者: 西内啓出版社/メーカー: ダイヤモンド社発売日: 2013/01/24メディア: 単行本(ソフトカバー)購入: 11人 クリック: 209回この商品を含むブログ (126件) を見…

『入門・社会調査法』(第2版)

以前もおすすめ情報を掲載した、イチオシの社会調査論の本の第二版です。入門・社会調査法―2ステップで基礎から学ぶ作者: 轟亮,杉野勇出版社/メーカー: 法律文化社発売日: 2013/04メディア: 単行本この商品を含むブログ (5件) を見るインターネット調査につ…

『少子化論』

今年度から中京大学で教鞭をとっておられる松田先生からいただきました。ありがとうございます。松田先生は長年少子化問題に取り組んでおられ、それを反映して非常に充実した、かつバランスのとれた構成になっており、あらためて勉強させていただこうと思い…

今年度の目標(2013年度版)

あれから一年経ちました。ひとりPDCAします。まずは「2012年度の目標」の振り返りから。 テキストの出版(出版社の方を随分お待たせしている) 成果:少しだけ進みましたが..orz(学部の役職が..) O. ウィリアムソンの翻訳の出版(ノーベル記念経済学賞がど…

マルチレベル分析の使い方

社会学研究者やその近接分野の研究者から、いわゆる「マルチレベル分析」についてよく似た質問をよく受けるようになったので、簡単な見解を示しておくことにする。心理学や社会学でマルチレベル分析と呼ばれている分析方法は、基本的には変量/混合効果モデ…

『はじめて学ぶ社会調査』

ご恵投いただきました。ありがとうございます。はじめて学ぶ社会調査: リサーチ・マインドを磨く8つのレクチャー作者: 儘田徹出版社/メーカー: 慶應義塾大学出版会発売日: 2012/10/20メディア: 単行本この商品を含むブログ (1件) を見る第1講(「科学観の変…

『エスノメソドロジーと科学実践の社会学』

ご恵投いただきました。ありがとうございます。エスノメソドロジーと科学実践の社会学作者: マイケルリンチ,水川喜文,中村和生出版社/メーカー: 勁草書房発売日: 2012/10/01メディア: 単行本 クリック: 5回この商品を含むブログ (19件) を見る以前原著を途中…

社会学方法論と社会調査論の関係

(長文かつ専門家向けであり、一部の人以外にとってはあまりおもしろくない記事なので、あらかじめご了承ください。) 教科書的な社会学方法論 教科書的な社会学方法論においては、主観主義的立場と客観主義的立場の分断について論じられることが多い。いく…

アンペイドワークについて

(2012.10.8追記:お勧め文献を追加しました。) 概念整理 社会学分野でも、ケア労働やアンペイドワークについて多くの理論的・概念的考察がなされてきた。しかし文献のなかには、概念的な混乱のために無駄な議論をしているものも多い。この記事では、アンペ…

第三回連携研究会を終えて

「人文学・社会科学における質的研究と量的研究の連携の可能性」第三回研究会(立命館大学朱雀キャンパス)が終了しました。前回までの研究会に続き、全国から30名程度の参加があり、職業研究者のみならず複数の出版社の方にも来ていただきました。参加者の…

計量分析を使った論文の構成ガイド

研究者個々人の好みや分野によって異なるところもあるが、標準的・テキストブック的には、以下のようになるだろう。 イントロダクション 先行研究の紹介と問い・仮説の設定 分析 結論/討議/インプリケーション この「分析」のパートについては、社会学界隈…

マルチレベル分析のハイブリッド・モデル

阪大の社会学界隈で、マルチレベルデータについてしばしば「ハイブリッドモデル」と呼ばれているモデリングの手法が実践されていたので、下記に目を通してみた。(以前読んでいたのだが、今回改めて。)Fixed Effects Regression Models (Quantitative Appli…

調査観察データの特徴に関する若干の誤解

以前書いたサンプリングについての記事では、「単純ランダムサンプリングが基本で、他のサンプリング方法はそのバリエーションだ」というよくある整理(誤解)が、サンプリングについての理解を妨げていることを論じた。今回は、「パネルデータは横断データ…

第三回連携研究会のお知らせ

下記PDFの要領で研究会を開催致します。参加希望の方は事前に告知文PDFにある連絡先までお願いします。会場がそれほど広くないので、万が一希望者多数の場合は参加制限することもございます。ご了承ください。「人文学・社会科学における質的研究と量的研究…

『タイム・バインド(時間の板挟み状態) 働く母親のワークライフバランス』

少しお知らせが遅くなりましたが、恵投いただきました。ありがとうございます。タイム・バインド(時間の板挟み状態) 働く母親のワークライフバランス―仕事・家庭・子どもをめぐる真実―作者: アーリー・ラッセル・ホックシールド,坂口緑,中野聡子,両角道代出…

『ミクロデータの計量分析』

恵投いただきました。ありがとうございます。ミクロデータの計量人口学 (人口学ライブラリー11)作者: 小島宏,安藏伸治出版社/メーカー: 原書房発売日: 2012/04/18メディア: 単行本この商品を含むブログ (1件) を見る様々なミクロデータを使用した結婚や家族…

今年度の目標(ウソにならぬようがんばる)

テキストの出版(出版社の方を随分お待たせしている) O. ウィリアムソンの翻訳の出版(ノーベル記念経済学賞がどんどんと過去に...) 計量社会学のテキストの編集(成り行きもあって編者になっています) いくつか英語で出版(一つは進行中、あとはR&Rに答…

第二回連携研究会を終えて

「人文学・社会科学における質的研究と量的研究の連携の可能性」第二回研究会もなかなか盛り上がりました。結局前回と同程度の参加(30名弱)がありました。参加者の方々、ありがとうございました。本研究会の趣旨には、実は「連携」を模索すると言うよりは…